蓮の葉ブログ

逢坂の蓮ちゃんが日々悶々としていることを書きなぐるブログ

蓮ちゃんの読書感想文7/4

突然ですけど7月は蓮ちゃんの中で読書強化月間という訳では無いですが教養を深めたいと思ったのでバイトない日は1冊ペースで青空文庫で読めるものは読んでいこっかなって思いました。

 

第1弾 『人間失格太宰治

 

感想

読んだ人が絶賛してたり、有名な作家が尊敬してたりする太宰治の代表作と言っても過言ではない人間失格、蓮ちゃんはこの歳になるまで読んだことがなく何となく人間社会に適合出来なかった話だと聞いていましたがまさに聞いてた通りの感じでした。かなり文学的な感じなのかと思いきや手記と作中で書かれている通り主観で話が進んでいく感じは蓮ちゃんは嫌いじゃなかったです。というか現代に生きる蓮ちゃんでも読みやすかったかなと。

内容に関して正直なところ共感は余りできなかったかなという感じです。人間が怖く、道化を演じていた葉蔵に共感を感じる人も多いと聞きます。これは私の物語だと思う人もいるそうですね。人間が怖いという気持ちが分からなくはないし、道化を演じる他なかったという葉蔵の生い立ちや性格は現代においては珍しいことでは無いのではと思いました。それを適合出来ないと文章に綴り1本の物語にすることは才能だと思いますが、SNSが発達した現代は140文字で人間失格を表現する人間などいっぱいいると思うのです。まあそんなわけで、葉蔵のような人間が人間失格なのではなく、人間失格であるところを見せない人間が人間なのかもしれません、いやそんな単純な話では無いのかもしれませんね。なんにせよ生きるのは非常に難しい。気持ちもなにも分からない他の人間と関わり合いながら、生きるのは今も昔も難しいということです。ただ、陰鬱で何も出来ない侘しい人間をそうと感じさせない、そういうことが求められる社会です。生きづらい人がいると思います、ですが、それが当たり前なのだと思います。葉蔵が人間失格ならば、人間は全て失格なのでは、と思いました。