蓮の葉ブログ

逢坂の蓮ちゃんが日々悶々としていることを書きなぐるブログ

蓮ちゃんの読書感想文7/7

第3弾『はつ恋』ツルゲーネフ・イワン作 神西清

 

 

感想

 

普通によくある話では。恋は人を盲目にさせる。それも若いと尚更盲目に盲目を重ね、その人のことしか考えられなくなる。そういう経験を蓮ちゃんはしたことがあっただろうか、でも非常に読みやすくて共感しやすかった。彼女の眼中には入っていなくても、それでも彼女から貰う痛みすらも快感に変わっていく。しかし彼女が僕ではない誰かに恋をしていると知った絶望感。人間生きて、1度や2度は味わったことがあるだろうな、と思いました。

それ以外であまり考えさせられる部分はなく、恋愛とは人間の頭を錯覚させ、馬鹿にしてしまうものだと思います。それが恋です。恋をした相手になら、もう、何をされても構わないのです。若ければ若いほどその傾向にあるように思いますが実の所年齢など関係なく、如何に相手を崇拝しているか、そう、もはや恋ではなく崇拝なんですね。崇拝している、だからこそ何をされても、何をやられても嫌いにはなれないのです。それが初恋というものでは無いでしょうか。主人公は16歳という若さでその衝撃から抜け出せず今も独身であると作中の頭で書かれていました。もしかしたら、はつ恋というものは呪いのようなもので、いつまでもいつまでも記憶の中にこびりついた油汚れみたいなものなのかもしれません。なんにせよ、恋をするという経験の中で、失恋はあまりしたくないものですね。